オフィスレディの裏の顔
そしてこんなこともあった。彼らの中の1人、吉田さんとドア近くで話をしていたときのこと。高野リーダーが私たちの目の前を通って部屋を出て行った。かと思ったらすぐに戻ってきて、

「こんなとこでおしゃべりしてないで、席に戻って仕事しなさい!」

そう怒鳴ってまた出て行った。吉田さんの顔を見たら眉間にシワをよせた怖い顔だった。

「仕事の話してるのに、何なんだよ、あいつ!」

「いつもあんな感じなんですって。」

「てめぇこそ、いつも席にいないで何やってんだ!って話だよな!」

「・・・」

「ごめんね、水沢さん。僕がこんなとこで話かけるから。」

「いえ、気にしないでください。」

席へ戻り、静かに業務をしていたら高野リーダーが戻ってきた。

「水沢さん、ちょっときて。」

会議室に呼び出された。

「さっき何を話してたの!」

彼女は相当期限が悪かった。

「何って仕事の話ですけど。」

「吉田くんと話すような仕事があなたにあるわけないじゃない!」

あなたは吉田さんの彼女なの?と思うような嫉妬風の発言だった。私は話の内容を細かく説明した。すると驚いたことに彼女はこう答えた。

「だったら今度から仕事の話でも全部私を通してちょうだい。吉田くんとはしゃべらないで!」

ここは学校じゃあるまいし、何なの!この頃また私のストレスはピークになっていた。
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