お家に帰ろう。
食事を済ませた将人が、
自分の部屋に入って行く物音がした。


すると明は、待ってましたとばかりに、
パソコンから、
将人の携帯にメールを送る。


『質問!男って、彼女の恋愛歴を気にするもの?』


うっすらと着信音が聞こえ、
しばらくするとメールが届いた。


『当たり前だろ。女は男とちがうんだから!』


そんな一般論を聞きたかったワケではない明は、

「ふ〜ん。」

納得できずに続ける。


『では例題です。彼氏という存在がありながら、他の男とキスをする女って、どう思う?』

『おまえのこと?』

『例えばの話。』

『俺なら許さん!でも、時と場合にもよるかも。』

『その、ときとばを述べよ!』

『その理由が、確実に俺も悪かった時。』

『言い訳のチャンスを与えるってこと?』

『話してくれなきゃわからないし、気になってしょうがない。』

『気になるの?』

『すっげー気になる!心配でたまらない。』

『なるほどね。気持ちはわかった。』

『何?どーゆーこと?』

『パソコンは?』

『持ってきてない。』

『携帯でなんか教えないよ〜ん!!』


しばらくして、将人はマンションへと帰って行った。

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