【短編】私vs国連~大怪獣の足元で~
「ワタシ達は、世界の安定と安全のタメに戦う、軍ナノに……」

「……その割には、全世界は、完全平和にほど遠いですよね。
 よく調べれば、結構無茶なこともするし。
 そこのところを加味して、子供達をさがらせたんですけど」

 今回もまた、すごい大騒ぎですねぇ、と思わず、しみじみ言ったら。

 彼の顔の横に、ぴくり、と青筋が浮かぶのを見た。

 あららら~~?

 こんな事で、腹を立てては、いけないな。

 何て、思えばこそ。

 隊長は、噛みつくように言った。

「大月博士!
 アナタが、おとなしく怪獣や他の発明品を渡して、国連本部に来ていただくト。
 ソウ、言っていただケレバ、タンカー一隻で足りたんデス!
 ナノニ、我々と対決してデモ、決して怪獣は渡さない、などと言うカラ!
 こんな騒ぎにナッタんじゃ、ないデスカっ!」

「……そうだったかなぁ」

「ソウなんデス!
 発明品に、特別コダワリがナイのならスグ!
 ワレワレの指示に従ってクダサイ!」

 なんだか必死っぽい隊長に、私はあっさり言った。

「ヤダ」

「ナゼ!」
 

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