【短編】私vs国連~大怪獣の足元で~
「ちびヒゲセンセ~
ポチを叱っちゃ、ダメだよ!」
……ぽ、ポチ。
ここにも、また。
怪獣を犬扱いしてくれるヒトがいる。
誰かと思えば、近所の悪ガキ三人組だ。
年は……そうだな。
十歳から十三歳くらいだろうか。
見れば、三人の中で、一番年かさの男の子が、あわわっと、今私に、声をかけた子の口を押さえた。
「ちびセンセ、なんて言ったらまた、怒られっぞ!
ちゃんと大月博士って言わないと!
なにせ、いろんなモノを発明する、えらーーぃハカセなんだから、な!」
その子は、どうやら。
前に一度、私をちびヒゲと呼んで怒られたことを、覚えていたらしい。
残りの一人も、私の怪獣をまぶしそうに眺めてからいった。
「そうだよ。
だってハカセは、世界一の軍隊と対決できるほど、すごいヤツを作ったんでしょう?」
「世界一の軍隊って、国連軍のことか?」
私の質問に、ガキ共は、よくわかんないや、とクビをかしげた。
子供達につられて、私も怪獣の方を見た。
こんなもので、日本の自衛隊よりも強く。
建て前上は、アメリカの軍隊よりも力があるらしい。
国連軍と対決出来る、なんて、ちっとも思ってなかったけど。
ま、いいか。
ポチを叱っちゃ、ダメだよ!」
……ぽ、ポチ。
ここにも、また。
怪獣を犬扱いしてくれるヒトがいる。
誰かと思えば、近所の悪ガキ三人組だ。
年は……そうだな。
十歳から十三歳くらいだろうか。
見れば、三人の中で、一番年かさの男の子が、あわわっと、今私に、声をかけた子の口を押さえた。
「ちびセンセ、なんて言ったらまた、怒られっぞ!
ちゃんと大月博士って言わないと!
なにせ、いろんなモノを発明する、えらーーぃハカセなんだから、な!」
その子は、どうやら。
前に一度、私をちびヒゲと呼んで怒られたことを、覚えていたらしい。
残りの一人も、私の怪獣をまぶしそうに眺めてからいった。
「そうだよ。
だってハカセは、世界一の軍隊と対決できるほど、すごいヤツを作ったんでしょう?」
「世界一の軍隊って、国連軍のことか?」
私の質問に、ガキ共は、よくわかんないや、とクビをかしげた。
子供達につられて、私も怪獣の方を見た。
こんなもので、日本の自衛隊よりも強く。
建て前上は、アメリカの軍隊よりも力があるらしい。
国連軍と対決出来る、なんて、ちっとも思ってなかったけど。
ま、いいか。