ツギハギの恋
振り返り初めてソイツを目にした。
その一瞬、ピンで張り付けられたように視界が留まった。
あたしの少し斜め上
挑発するように妖しく笑う男。
涼しげな目で薄く笑う。
何だろう……
この感じ……。
胸がざわつく。
あたしは思わず息をするのを忘れてソイツに見入った。
綺麗な顔の男の子……。
同じ歳くらい?
チャラそうだけど顔はかなりいい。
黙って見ているとソイツはおもくそ人懐っこい笑顔をあたしに向けた。
「何してんの?こんな所で?危ないよ」
「帰るんだけど……」
「なんだ、俺と一緒かと思ったのに」
なんだコイツ馴れ馴れしい……
「でもこの辺は一人でいない方がいいよ」
「は?」
「こんなかわいい子が夜道を一人で歩いてたら犯罪に巻き込まれちゃう!」
……アホか
一瞬で意識が遠退いた。
あたしはまたつかつか歩き出した。
「だから危ないってー」
「うるさい!帰るんだよ!」
てか
こいつウザー!!