ツギハギの恋
確かに治安はそんなによくない場所なのかもしれない。


でもそんな話、聞いたことない。

ふと目の前を怪しい年の差カップルが横切った。


って、
援交臭パネエ……。


見て見ぬふりをして早足で進んで行くが通りすがりにチラチラと視線を感じる。


歩いていると斜め前に立っていた男と目が合った。
とっさに目を逸らしたが男はこっちに向かって来る。

って、くんなよ!?

怖!



「すいませーん。いいバイトがあるんだけど興味あるかな?」


あたしがキャッチ男に声をかけられたと同時だった。


「興味ないで〜す。お兄さんバイバイで〜す!」


さっきの馴れ馴れしい奴があたしの横についてそれを遮った。



キャッチ男が苦い顔で立ち去るとあたしはポカンとしながら隣の奴を見る。



「だから言ったでしょ?俺、人をほっとけないタイプなんだよねー」


そして笑顔をあたしに向け言い放った。



「大丈夫!俺といれば」





いや
お前の方が怖えーよ。
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