甘い夏  煙草の匂い





…背もたれを倒した助手席で、体を密着させる二人。

ダメよと抵抗はするものの、キスしているうちに力が抜けていく真那。

密閉された車内では、二人の荒い息遣いと真那の甘い声だけが響き渡る。

Vネックの隙間を見つけ鎖骨にキスし、スカートの裾から白い足を撫であげ…



「…さん?」

「…ん…」

「…上杉さん?」

「んあっ!…な、何?」

「煙草…火ついてませんよ?」



「…。」





火をつける事を忘れ、スパスパ煙草を吸っていた俺…。


「…わりぃ。心配事で頭がいっぱいだった…。」


…ウソこけ。


「…ごめんなさい、私が甘えたせいで…」


自分の妄想がエスカレートしただけなのに、真那に謝らせてしまった…。


「いゃ…真那は悪くねぇよ。

むしろ…言ってくれた事に感謝するよ。」

「…え?」

「どんな小さな事でもいいから、何でも言って?じゃないと、真那を守れない。」


口をキュッと結んで、下を向いてしまう真那。


「もっと、色々聞かせてほしい…真那の事。

もっと…甘えてほしい。

気になる事があれば、一緒に解決策を考えよう?」





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