まもりねこ。


 右手で魔法の鏡をくるくる回したりしながら、クラウディオは笑顔で答えた。


「仮の姿の時は色々と制限がかかってしまうのだ。それに私達は本当の名前を誰にも明かしてはならない規則がある」


 そして悪戯っぽく、鏡を一瞬で粉々にしてみせた。



「本来の姿に戻れた時、妻となる者に最初に名前を教える事になっている。この規則を破った者は冥界に落とされてしまうのだ」


 ネムは半信半疑で聞いていたが、途中で首をかしげた。


「……妻?」


「そうだ」


「誰がディルクの妻?」


「お前だ。それに私の名前はクラウディオだ」

「えええええええっ!!」


 ネムは首を大きく横に振ってそれを否定した。





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