鏡の中のアタシ。
砂時計とアタシ。



「あのまま、別れてると思ってるんだ。」

「仲直りした日の事、言えなかった…。」


雄也は、似付かわしくない弱々しい消え入りそうな声で、里菜を見れずに話した。


里菜は、何も言いだす事が出来なかった…。


あの日から、2人の関係はすごくいい関係になったって思っていた。

雄也だってそう感じていると思っていた…。


違ったって事だよね?


「…ばれたくなかったから、大学に迎えに行くのも嫌だったんだ?」

「飲みの誘い断った時、女といる。って言ったのも【里菜】って名前出せなかったからだよね?」

「家ばっかで会ってたのだって、誰かに見られたくなかったからだっ!!?」


里菜は、ショックを隠しきれなかった。

一つ確認する度に、怒りにも似た感情が高まっていった…。


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