鏡の中のアタシ。
――どんっ!!!
「答えてよっ!!!」
里菜は、ヒステリックまじりに叫けんだ。
雄也の肩を突き飛ばすように押し、涙をいっぱい溜めた目で雄也を、にらんだ。
押された雄也は、真後ろの壁にぶつかり、軽く顔を歪めた。
それでも
雄也は無抵抗だった。
「………」
「………」
里菜は、睨んでる。
雄也は、目を反らしてる。
「もういいや…」
長く感じた時間だった。
でも、ため息混じりにそうつぶやくと同時に里菜は、手を離した…。