鏡の中のアタシ。



「あ…」


実際、顔がわかるくらいの距離まで来ると里菜が足を止めた。

「里菜?」

それに気付いた美緒も足を止める。

「大地クン…」

「え?大地クンって、例の人だよね?」

「今さらなんだろう…」


数人の男の中に知った顔を見付けた里菜は、それが大地だった事に驚きと戸惑いを隠せなかった。


「里菜…」

そんな里菜に、美緒はそわそわする事しか出来ず、心配そうにつぶやいた。


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