鏡の中のアタシ。


里菜は、複雑だった。


今やっとみんなに認めてもらえたんだ。
って言ううれしい気持ちもある反面、正直欝陶しさも少し感じていた。


“謝りたい。”

こんな時に謝って楽になるのは、そっちだけだよ…

雄也を想い、雄也の幸せを願って別れて、やっと吹っ切れてきたのに、ずるい。


しかも…

里菜の勘があってるなら、今目の前にいるこの子…

明日香はきっと…




―――雄也の新しい彼女。
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