鏡の中のアタシ。



里菜は、目の前が少しずつ暗らくなってきていた。


心の中が少しずつ冷たくなっていくのを確かに感じていた。


「わざわざありがとう。」
里菜は、精一杯の笑顔を作り大地達に向ける。

「もう気にしないでね。雄也にも伝えてね。」

そう言い終えると、美緒に視線を送り席を立つ。

「雄也にも会ってほしいんだ。」

美緒もそれに続こうとした時、大地がそれを止めた。



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