鏡の中のアタシ。
一方、喫茶店に残された2人は、まるでそこだけ時間が止まっているかのように、向かい合ってうつむくだけだった。
「あ…」
そんな時、雄也がとあるものに気付いた。
“ちゃんと話せよ!話が終わったら連絡くれ☆”
大地と美緒からの、2人への置き手紙。
「………。」
里菜も、横目でそれを確認したが、特に口を開くことはなかった。
里菜は、まだ知らない。
彼女がいるのに、話したいと、会いに来る事がわからなかったし、それに協力する美緒の事も、わからなかった。