鏡の中のアタシ。
『返事しました、彼女になりました☆』
雄也に、美緒という親友がいる事。
よく一緒に遊ぶ子だって事。
いつも頼りにしている姉のような子だって事。
などを話し、2人で撮った写メを張り付けて、美緒に報告メールを打った。
するとすぐに返信メールが返ってきて、
『おめでとう!お幸せに♪今夜祝杯しましょう☆』
って。
里菜は一瞬雄也をみたが、うなずくので、
『ありがとぉ、待ってます♪』
と、送った。
「あまり飲み過ぎないようにね?」
里菜は、うなずいたのは、てっきりオッケーのあいずだと、一緒に行くのだと、思っていたのだが、雄也が優しく諭すので、黙ってうなずいた。
「あ、ごめん!そうじゃなくて俺実は、講習抜けてきてるから、戻らなきゃいけなくて…」
里菜は、自覚していなかったのだが、残念に思った事が顔にでたらしく、すぐに気付いた雄也は、バツが悪そうに謝った。
「あ、ううん。こっちこそいきなり呼び出してごめんね?…じゃぁ、講習頑張ってね」
「うん!じゃあ駅まで一緒に行こうか」
2人は、手をつないだまま仲良く駅まで並んであるいた。