鏡の中のアタシ。
「でもさ、二人とももう知り合いなわけだし、仲イイし、具体的な協力って、する事ないよね?」
「確かになぁー。まぁまずは、これからもちょくちょく4人で会うって感じでよくね?」
里菜と雄也は、大地そっちのけで話していたが、協力の仕方がよくわからず、結局ちょくちょく4人で遊ぶ話で落ち着いた。
「それでもうれしいっ!じゃなきゃ接点ないもんなぁー…」
大地はものすごく喜んだ直後に、ため息をつきながら凹んで、コロコロ変わる表情は、みてる側には、笑いのネタだった。
「可愛い…」
「からかうなよっ!」
心の中でつぶやいたはずの、里菜の独り言は思わず、口から漏れてしまっていて、目の前でうなだれる大地に、怨めしそうに睨まれてしまった。