鏡の中のアタシ。
「あ…」
里菜が寝てしまってから、美緒は里菜の携帯がずっと光ってる事に気付いた。
手に取ると、タイミングよくまた電話が鳴った。
「雄也…」
ディスプレイには、名前の横にハートを付けてある雄也の名前が浮かび上がる。
どうする事も出来ずにただ見つめていると、しばらく鳴り続けた電話は切れてしまった。
元に戻そうとするとまた鳴り始めて、この調子でずっと鳴っていた事を物語る。
悪いと思いながらも美緒は電話に出た。
雄也に直接話したい事があったからだ…。