鏡の中のアタシ。

「もしもし…」


美緒です。と雄也が話しだす前に伝え雄也の声をさえぎりながらゆっくりと話した。


「里菜は、あなたにウソをたしかにつきました。でも里菜の気持ちは本物です。必ずちゃんと向き合って話すように伝えます。ですからどうかもう少し待ってあげてください。」


「いや………あの……」



「いえ、いいです。丁寧にありがとう。落ち着いたら連絡をください。と伝えてください。」


何か言い掛けた雄也だったが美緒の気持ちが伝わったのか、伝言を伝えると静かに電源をきった。


「ありがとう…。」

美緒は、切った携帯電話に向かって一言つぶやいた。

「次は、あんたが頑張る番だよ…」


美緒は、寝ている里菜にそう話し掛け、眠りに就いた。



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