鏡の中のアタシ。

バイト終わったら合流してご飯を食べようと、美緒と約束していたので、一回帰宅してシャワーを浴びて、身仕度を軽く仕上げ、美緒の待つダイニングバーへとやってきた。

「お疲れ!」
美緒は、先に来ていて、到着した里菜にビールを差し出しながら、そういうと、自分の分も飲み干して、里菜にもグラスを空けるよううながした。

昼間のこともあり、少し落ちていた為、美緒の態度はありがたかった。
いきよいよく飲み干して、美緒と二回目の乾杯をした。

「里菜チャン〜?なんかあったろ?飲んじゃおっか☆」
美緒はそういって里菜の頭をなでた。
いつだってそうだ。
美緒は、とても敏感で、言いたくない事は聞いてこないのに、こうやってさりげなく癒してくれる。
そんな美緒だからこそ、里菜は尊敬さえしていた。

ただ昼間の事や、最近悩んでいる事、何から話していいのかわからない里菜は、うなずいて、三回目の乾杯をした。

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