鏡の中のアタシ。
暗礁とアタシ。


美緒に報告をすると、まるで自分の事かのように、なんども何度も、よかったぁ!と繰り返しながら喜んだ。


里菜もそんな美緒をみて、うれしかった。


「あ!聞いて?今日雄也とね、ご飯食べようって約束したの。」

「で、雄也は大学があるから、アタシ暇だし大学まで迎えに行くよ♪って言ったら、断られちゃった…。なんでだと思う?」

里菜は美緒に相談のつもりだったが、ほのぼのした悩みに、その悩みさえ楽しそうにみえた。

「普通に恥ずかしいだけなんじゃない?」

美緒もさらりと答える。
「そっか♪」

里菜も特に気にしては、いなかった。
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