鏡の中のアタシ。



「俺、今日里菜ん家行きたい☆」


しばらくした日、いつも通り合流して、適当に車を走らせながらどうするか話していた。

「んー…、別にいいんだけどさ、最近うち、多くない?」

最近のデートは、二回に一回は里菜の家に来るようになっていた。

「だって、落ち着くんだもん♪2人でまったり出来るしさ☆」

雄也がそぉ言うと、里菜もそれもそうか、と納得した。

お家デートも悪くない。
近所のスーパーで買い出しをして、一緒にご飯をつくって一緒に食べる。

そんな何気ない事が、里菜には新鮮で幸せだった。

だから、見落とした。

雄也が本当は、アウトドア派であるはずな事、すっかり忘れていた…。

< 97 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop