鏡の中のアタシ。
「俺、今日里菜ん家行きたい☆」
しばらくした日、いつも通り合流して、適当に車を走らせながらどうするか話していた。
「んー…、別にいいんだけどさ、最近うち、多くない?」
最近のデートは、二回に一回は里菜の家に来るようになっていた。
「だって、落ち着くんだもん♪2人でまったり出来るしさ☆」
雄也がそぉ言うと、里菜もそれもそうか、と納得した。
お家デートも悪くない。
近所のスーパーで買い出しをして、一緒にご飯をつくって一緒に食べる。
そんな何気ない事が、里菜には新鮮で幸せだった。
だから、見落とした。
雄也が本当は、アウトドア派であるはずな事、すっかり忘れていた…。