地味なあたしと不良軍団

「「え?」」
これには恵美も驚いたらしい。

「今日、クラスに来てたでしょ?幾多サン」
「う、うん」

大地はにやりと笑った。
「早くあがりなよ」
「あんたの家じゃないでしょ」

依奈はお邪魔します、と言い中に入った。

大地は笑みを浮かべて依奈の耳に顔を近づける。

「 ぶ ら こ ん 」

吃驚して目を見開く。
それと同時に顔が赤く染まった。

「なっ…///」

「かーわいい」

からかうような口調に恵美は怒り、彼の頭を殴る。

「っ、てえ!」
「依奈をからかうな!私のなんだから」

「は?恵姉ってレ「しばくわよ」…すいません」

とりあえず、賑やかな二人に依奈は声をだして笑った。

「っあははは、面白いね」

依奈の笑顔を見て恵美と大地が固まる。

「…やっぱ、欲しいなァ」

彼の言葉は誰にも届いてはいなかった。

恵美は依奈の手を引っ張り、リビングへと向かう。
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