地味なあたしと不良軍団
「…ん、」
目が覚めた。
気付いたら寝てしまっていたらしい。
隣で眠る恵美をみてから時計に目をうつす。
「…あ、」
7:50
「め、恵美ちゃっ、」
「ん~?…まだ眠「遅刻だよ!」
がばっ、
二人は慌ててリビングへと向かった。
テーブルの上にはなぜか朝食が準備してある。
「二人とも、先行くから」
大地は既に起きていた。
二人をおいてさっさと学校へ向かう彼に恵美は声をあげる。
「起きてたんなら起こしてよ!!」
「まあまあ、…あ、大地くん!朝食ありがとう」
作ってくれたんだよね?と聞けば彼は顔を少し赤く染めて頷く。
そんな様子をジト目でみる恵美を宥めた。
ピンポーン、
チャイムが鳴った。
大地は無言で開けて、そして何事も無かったかのように閉める。
「…?大地、誰だったの?」
「不審者「誰が不審者だ」
ガチャン!
無理やりこじ開けて入ってきた人物に依奈は目を見開く。
「奏くん!」