初雪が、温もりでとけたとき



フルフルと首を横に振っても、由季ちゃんは顔を覗き込んできた。



「…由季ちゃん、雪乃に、隠し事…してないよね?」


「雪乃…?」


「なんも、してないよね?」


「………ごめん。」



その『ごめん。』はきっと、“してる”て意味のごめんで。
それを隠そうとしない由季ちゃんは、やっぱり正直な人だと、雪乃は思う。



「ごめんなさい…。へんなこと、聞いてごめんなさい…。」


「俺が悪いから。雪乃は謝らないで。」


「じゃあ…話してよ。雪乃は、なにがあっても由季ちゃんといるから!好きだから!」



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