初雪が、温もりでとけたとき



「ただいま!」



雪乃はお母さんからの「おかえり。」を最後まで聞かないで、階段を駆け上がり、部屋に入った。
こんな顔…みせられない。


とりあえず着替えないと。


私服に着替えながら、雪乃は携帯をベッドに投げた。
チカチカと光ってた気がする。きっと、誰からかメールがきてるんだろう。


本当はね…由季ちゃん。
追いかけてきてほしかったの。そんなドラマみたいなこと…ないっと分かってるけど。


月曜日から、どうすればいいんだろう。


そんなことを考えてるうちに、下からお母さんが「ご飯できたわよー。」と声をかける。
雪乃は、お母さんを1人にするわけにもいかず、階段をおりた。



< 37 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop