初雪が、温もりでとけたとき



これほどまで、朝が辛いと思えたのは、中学生になって初めてだ。
でも、ちゃんと髪にブローをかけた。
いつもより遅くなったけど、家を出た。


いつもの場所についたときには、由季ちゃんがいた。



「ごめんね。遅くなって。」


「いや…今来たから。」



由季ちゃんはそう言ったけど、嘘でしょ?由季ちゃん。
由季ちゃんは、雪乃と気まずくなると、いつも早く来てるの。
今までだって、そうだった。



「………。」


「行こ。」



今日は、手を差し伸べてくれないんだね。
気まずくなってるし…当たり前か。
でも由季ちゃん?由季ちゃんが手を差し伸べてくれるだけで、きっと雪乃は嬉しくなって…仲直りできると思うんだぁ。



< 39 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop