初雪が、温もりでとけたとき



「今日は少し部室に顔を出しだの。そしたら遅くなったわ。」



時計に目線をやりながら千佳ちゃんはニッコリ笑った。
たしかに、もう7時。
あと30分もすれば部活動も終わる。


今日は千佳ちゃん、彼氏と約束ないのかなぁ?



「千佳ちゃんは、小説家になりたいの?」


「え?違うわよ。」



驚いたように笑い、千佳ちゃんはチョークを走らせた。
カツカツと、チョークが黒板をかする音がする。



「あたしはね、建築家になりたいの。」


「え、えぇーー!!」



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