Memory's Piece


「にゃるほど。じゃあボクもえ~らぼっ。」


二人して競うようにショップの中に入って、特設の専用コーナーへとまっしぐらに向かった。

入口の真ん前に作られた大きなコーナーには着なれたメイド服から見慣れないど派手な服まで置かれている。

キャッキャッ言いながらお互いの服を選ぶボクと桃亜姉は沢山の服を着せ替え人形のように試着室で着替えまくる。


「あっ、みーちゃんそれ可愛いっ♪」


「そうかなぁ?こういうのは桃亜姉の方が似合うと思うよ」


魔女っ子から猫娘、ミイラ男ってのもある。

それぞれを吟味していって、最終的にボクは露出度のかなり高いサキュバスで、桃亜姉は人魚をイメージした青い服を選んだ。

あ、ちなみに猫耳と尻尾は取り外してる。

サキュバスにはちょっと似合わないからね。

その代わりに背中には黒い蝙蝠みたいな翼が生え、ミニスカの下からは悪魔っぽい尻尾がちらついている。

ついでに、波狼と頼兎の分も分担して選びながら二人してショッピングを心行くまで楽しんだ。

あーでもない、こーでもないと二人で勝手に選んで結局波狼に狼人間の服、頼兎には魔女っ子衣装を購入してやる。

もちろん、前者が桃亜姉、後者がボクセレクトだ。

.
< 127 / 237 >

この作品をシェア

pagetop