ブラッディ・ロマンス。【短編】

言葉にならないあたしの声に、神藤くんが低く重い声で返した。



「ハロウィン、で…体が弱って、いるから?」


ドキンドキンと鳴る心臓を静めながら、

あたしはようやく疑問を言葉にすることができた。



神藤くんは首を横に、ゆっくりと振る。


「それだけじゃ、ない。

オレが長く……血を吸って、ないから、だ」


「血を吸ってないって、柏木さんは?」



あたしは目を見開いた。


当然、彼女の血を吸っているものと思っていた。



だって、あたしにとっては特別なことでも、

吸血鬼にとっては食事でしょ?

< 52 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop