脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
止めたくても、どんどん溢れてくる寂しい想い。
カエルのお腹は私の涙でびしょびしょで。
こらえきれない嗚咽が静かな部屋の中に響いた。
「泣くなって」
後ろからの流川の声に、
「ご、め……」
何とか謝るんだけど、涙は止まらない。
「カエル、冷てぇってよ」
「……ひくっ……」
「鼻水までつけられて迷惑だってよ」
「な、に……そ、れ」
「せっかくキレイになったんだから汚すなって言ってるぞ」
「……ふ……」
……もう。
カエルの代弁、ホントに上手だよね、流川。
「そっち向けって顔してるぞ、カエル」
「ウソ、ばっかり。カエル、笑って、る、だけだもん」
「笑いながらそう言ってんだよ」
「……ふふ……」
カエルから顔を離した私の肩に、流川の手がそっと触れて。
「ほら、こっち向け」
優しい声に、私は静かに寝がえりを打った。
涙で濡れたまつげの上を、流川の指先がそっと動く。
頬にはりついた髪を耳の後ろにかけてくれた流川は、
そのまましばらくの間、温かい手のひらで私の頭をなで続けてくれた。