脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「心配かけんじゃねーよ」
サンタの格好をしているのも忘れて、叱ってやろうと動きかけたのだが。
「ゆ……許せんっ」
「……あ?」
地面をけったアイツは、オレより先に走り出した。
「なに考えてんだアイツは……」
勝てる保証のない相手めがけて突進して来るヤツがあるかよ。
しかし人間というのは可笑しなもので、
急に追いかけられるとなぜか反射的に逃げたくなる。
勢いよく向かってくるアイツから逃れるために、オレの足も無意識のうちに駆け出していた。
少し走ったところで振り返ると、
「……っ?」
かせいだつもりの距離が開いていない。
むしろ目の前まで詰め寄られている。
信じらんねぇ……。
陸上部だったんだぞ、オレは。
お前、どんだけ早いんだよ。
火事場のクソヂカラってやつか?
「つかまえ、あっ!」
伸びてきた手に、危うく捕まりかけた。
こうなると、オレの負けず嫌いにも火がつく。
走ってコイツに負けるなんて有り得ねぇ。