脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
……戻ると。
「あ、ナオちゃんおかえり~。開いてたから勝手に上がらせてもらってたわよ」
「……」
普通に留美がいた。
「開いてたって……」
またか。
カギもかけずにオレを追いかけてきたんだなアイツ。
「……っていうかな、アンタどこに行ってたんだよ」
「どこって……さっき来たところだけど」
「は?」
「それよりナオちゃんはどこに行ってたのよ~。ちんちくりんは? 一緒じゃないの?」
「何を言ってる」
「え? なに?」
「なに、じゃねーだろ。聞きてぇのはこっちだ」
どうも話がかみ合わない。
「仮装パーティはどうしたんだよ」
「ああ、それねぇ」
「オレが来たらこの部屋にアイツひとりだったんだぞ」
「そうでしょうね」
「は?」
「さぞかし喜んだでしょ、ちんちくりん。ナオちゃんとカエルと再会できて」
「寝てたぞ。アイツは」
「え?」
「さっきまでアイツに追いかけられてたんだ、オレは」
「は?」
オレがこの部屋についてからの出来事を留美に話すと、
「なんだぁ、うまくいかなかったってこと?」
残念そうに口を曲げている。
「なんだぁ、じゃねーよ。ちゃんと説明しろ。何なんだこれは」
詰め寄ると、
留美は今回の計画を話し始めた。