脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「いつ……行っちゃうの?」



振り向くと、泣きだしそうな顔がじっとオレを見上げていた。


叱られると思ってガマンしてるんだろうが、


目の端で光る涙の粒は今にもこぼれ落ちそうだ。



……そんな顔すんなよ。


お前に泣かれるのが一番……、まあ、面倒くせぇんだよ。



とりあえず理由は後にして、


日本にいれることは教えてやったほうがいいだろう。



「しばらくいるよ、ここに」


「……ホント?」


「ああ。しばらくっていうか、当分な」


「当分? え? 何で?」


「もともとその予定だったから」


「へ? 何?」


「今度教えてやるよ。今話してもお前の頭で理解できるかどうか不安だからな」


「????」



首をかしげたコイツは、



「……何だかわかんないけど……ウレシイ」



それでも安心したようにほほ笑んで、カエルごとオレに抱きついてきた。


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