脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「どれ。寝るぞ」


「うん」



さすがにバスタオル1枚じゃ冷えるな。


ま、抱き枕代わりのコイツを抱えて寝れば、すぐに温まるだろうが。



腰を上げると、



「あ」



バスタオルが落ちた。


カエルがくわえて引っ張ったらしい。


正確には、カエルの口に引っ掛かってズリ落ちた。



「…………」



しばらく流れた沈黙のあと、



「あ! ぎゃ、ひょっ///」



……あのな。


何でお前が声を上げるんだっつーの。



「あわわわっ……」


「見たな」


「み、見た……」


「てか、いつまで見てんだよ」


「ぎゃ、ご、ごめんっ」



カエルと共に布団にもぐり込んだ姿に、



「ふ……」



尻を見られてるくせに笑いが漏れた。



「こっち向けよ」



隣に入り込むと、びくっと背筋を伸ばしてやがる。



「何あせってんだよ」


「あ、あせってません。……っていうか、」


「なんだ」


「ひとつ聞いていい?」


「ん?」


「お尻に……青アザがあるのは何で?」


「……」



やべぇ。


気づかれたか。


< 396 / 404 >

この作品をシェア

pagetop