僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ
「チカ、このコンビニよく来んの?」
「うん。来るよ?」
なんで?と言うように視線を送ってくるチカに、唇を曲げる。
「だってあたし、あの日から結構このコンビニ寄ってたのにさ、会えなかったんだもん。名前聞いとけばよかったーって、ずっと思ってたんだからね」
「ははっ、ホントに?」
「そうだよ! 親切にしてもらったからさぁ、何かお返ししたかったんだよね」
できてよかった。と言ってからケーキを口に含むと、チカは空になったカップを地面に置いた。
「ごちそうさま」
「うん、ちゃんとゴミ箱に捨てなね?」
「……」
……何よ。ウザいって?
そんな見つめても、ゴミはゴミ箱に捨てるものだからね。
「……お母さんみたいってよく言われない?」
「ふふ、それ老けてるって言いたいのかなぁ?」
「あははっ! 何それ!」
笑いすぎなチカに鉄拳を喰らわせたいけど、我慢することにした。
あくまで今日は、お礼だし。