僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ
外ではしんしんと雪が降り積もり、時刻は0時を回った。
後戻りしない時計の針みたいに、俺たちは恐れずに前へ進む。鼓動を刻むように、1歩ずつ強く。
――次の日の昼頃、颯輔さんから彗に連絡が入った。凪が中学時代1番仲がよかった、久美という子の家に電話をしたと。
聞き出す前に、「凪ちゃんが帰ってきて、今日遊ぶんだと久美が騒いでるんです」と向こうの親が楽しげに言ったらしい。
予想的中と喜んだのも、束の間だった。
きっとその日は遊び歩くだろうと、颯輔さんはまた次の日に会いに行く気だったのに。凪が姿を消した。
電話をかけてもコールがかからなくなって、俺らは焦った。それはもう、本当に。
いっそのこと警察とか、探偵でも雇えばいいんじゃないかというくらい。だけど颯輔さんだけは、落ち着いていた。
『これでも、父親だから』
そう言っていた颯輔さんを、凪の父親をしていた十数年を、信じてみようと思った。
見つけるまでの間、凪の体を心配したけど。それは颯輔さんも同じはずなのに、それでもひとりで探すと言った。
邪魔しちゃいけない。なんとなく、そんな気がした。
だから俺たちは年末年始も実家へ帰って、彗は一緒に俺の家で自分の日常を過ごした。
1月4日の朝。颯輔さんから凪の居場所が分かったと、連絡をもらうまでは――…。
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*
片っ端から凪が泊まってそうなホテルに電話を入れ、やーっと見つけたと思ったら、外出中。
……まあ、その出先で倒れてくれて逆にラッキーだったかもな。
俺らが颯輔さんに呼ばれてこっちに向かってる間、凪が病院に運ばれたって連絡がきた時は冷や汗かいたけど。
俺らは昨日の夜こっちに着いて、颯輔さんの家に泊まらせてもらった。
駅まで迎えに来てくれた颯輔さんも、家で出迎えてくれた緑夏さんも、元気じゃなかった理由なんて聞かなくても分かったけど……。
今、この病室で凪に会って、再確認した。
感情的で攻撃的で、これじゃあ颯輔さんがいくら頑張っても、厳しい。