僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅱ

―――
―――――…


休みが明けて初めての週末。あたしは凪と一緒に携帯ショップへ行ってから、お昼を食べにファミレスへ寄った。


祠稀と彗も出掛けると言ってたけど、何をしに行くかは聞いてない。



「ご注文お決まりになりましたら、そちらのボタンでお呼びください」


水を持ってきたスタッフは軽く頭を下げて去っていった。


「はー! 足パンパン。お腹空いたー」

「混んでなくてよかったね」


あたしはコートを脱ぎながら、メニューを眺める凪を見つめる。相変わらず赤い髪の毛は少し根元が黒くなって、スパイラルが緩くなっていた。


あたしもプリン頭になってきたし、今度美容院行かなきゃな。


そんなことを思いながらメニューを開いて、ほぼ凪と同じタイミングで食べるものを決めて注文する。


「新しい携帯、使いやすそう?」

「んー。大丈夫。あとメアドと番号教えてもらっていい?」

「あ、そうだね! 待ってね、今メール送るから」


鞄の中から携帯を取り出し、登録したばかりの新しい凪のアドレスを探した。


どうせだから、みんなのメアドと番号も貼り付けちゃったほうが早いかな。


タイトルに≪有須です≫と打って、本文にあたしの番号、続けて彗、祠稀と打っていく。


本当は始業式が終わってすぐ、携帯を買いに行ったのだけれど。


凪は未成年で、以前の携帯は解約できても新しく契約するには親権者の確認書類と同意書が必要だった。


捺印は持ってるだろうし、早坂先生あたりに頼むのかと思ったけど、凪はすぐに颯輔さんへ連絡したんだ。


少し驚いたのも本当で、ほっとしたのも本当。


あたしと祠稀と彗の1番の目的は、凪を連れ戻すことだったから、颯輔さんとはどうなったのか知らない。


だけど迷いもせず颯輔さんに電話して、書類を送った凪を見た限り、何かしら話はついたんじゃないかと思ってる。


じゃあ、凪はもう苦しんでいないかと言ったら、そんなことはないと思うけれど。
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