空をなくしたその先に
軍用艦を数隻も沈めれば、敵から戦闘機部隊が出てくる。

対抗するわけにもいかずひたすら逃げるのが基本だ。

出てきた戦闘機部隊は、護衛機が相手をすることになる。

従って十回を越える前に帰投できるのが今までの例だった。

次の出撃は翌朝に予定されている。

自分で作った手順書通りに制御装置を確認していると、警報が鳴った。

ディオは整備の手を止めて空を見上げた。

変わったところがあるようには見えなかった。


「敵が動き始めたらしいぞ」


通話装置を手にとって、艦内と会話していたルッツが言った。


「いよいよ全面対決ってわけね」


整備が終わったばかりの機体を見ながら、ダナはスパナを握りしめる。
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