勝利の女神になりたいのッ!番外編



嶋田の正面に座る女は嶋田を見て固まったまま動かない。



よく見る反応。



嶋田は野性味たっぷりないい男。


声を掛けられた女はいつも奴に見惚れて一瞬固まって動けないんだ。


奴の瞳の強さに金縛りあったみたいに動けない女をよく隣で見たっけな...。




「はい。」


嶋田の目の前で背中を向けて座っている女が振り返って言葉を返した。


でも、その女は嶋田を見ることもなく淡々と言葉を返していた。


始めてみる新鮮な反応。



「俺たちも観光に来てるんだ良かったら一緒に回らない?野郎二人だとなんだかむさくるしいだろ?」




むさくるしくって悪かったな!!


それよりお前さっきまで車で爆睡してたのに、その変わり様はなんなんだよ!!


爽やか青年装ってんじゃねぇよ!



思いっきり悪態つく俺の耳に届いたのは二人の女の同時の返事だった。




「いえ...。」


「はい、喜んで!!」



断ろうとしたのは嶋田に目もくれなかった女。


嬉しそうに承諾したのはさっきまで固まっていた女だった。




嶋田はその承諾した女の隣に座って俺に手招きをする。



勘弁してくれよ!



またアイツの病気が始まった。







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