勝利の女神になりたいのッ!番外編
渋々席を立って彼女たちの席に歩き始める俺。
そんな俺に女と嶋田の会話が耳に入った。
「君、うちの大学で迷子になってなかった?」
「はい、覚えてくれてたんですか?あの時はお世話になりました。」
知り合いなのか?
女が一瞬戸惑ったかのように固まっていたのは嶋田を知っていたから?
席に近付くとさっき嶋田を断ろうとしていた女が俺の座るスペースを開けるかのように奥につめて座った。
俺は何も言わずに彼女の隣に座ったんだ。
「俺は、嶋田清哉。」
「石野佐和。」
自己紹介を始めたので仕方なく名前だけを口にした。
「紫衣、なんだか顔が赤いけど大丈夫?」
自分の名前を言わずに友達に話しかける嶋田の隣の女。
彼女の言葉で隣に座る女の顔に視線を向けた。
透ける様な白い肌をした女の頬は高潮してピンクに色づいていた。
「うん、大丈夫...なんだか緊張してるのかな?ドキドキしてるだけ。」
話す声も優しく可愛らしい彼女に良く似合っていた。
「俺のカッコよさにそんなにドキドキしないで。」
間髪入れずに彼女に言葉を返したのはふざけた嶋田だった。
よく言うよとツっこんでやりたいが俺の意識は隣に座る彼女にだけむかってたんだ。
俺も緊張しているのか?
胸がドキドキと大きく動いていたんだ。