勝利の女神になりたいのッ!番外編



一瞬の沈黙の後響き渡るのは紫衣の焦った声。



「ごめんなさいッッ」




慌てて俺から離れた紫衣は後頭部を窓ガラスにぶつけていた。


勢いよく後ずさったからだ。





慌てる紫衣も可愛い。


打った後頭部を押さえながら悶絶する姿でさえ可愛くてしかたない。




俺は紫衣の頭に自分の手をソッとのせたんだ。



ピクリと反応をした紫衣、でもすぐに固まったように動かなくなった。


ゆるゆると彼女の頭を撫でてやる。


俺にも不思議な感情が湧き上ってきたんだ。



名前を聞いたときと同じように彼女の頭を撫でることに懐かしさを感じた。






「お兄ちゃん....。」



涙を堪える彼女の口から漏れる言葉。



寂しいのか?


それとも誰かを想って泣いているのか?








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