はじまりの合図

それなりに喧嘩もした。

『ゆう、そんな事思ってたんだ…。あたし、分かってやらなくてごめんね』

舞はどんな時でも私を庇い守ってくれたのに。いつも喧嘩を仕掛けるのは私。本当は分かっていた。舞が正しいことを。

『あたしが悪いよ、ごめ…』

「もう!ごめん、ごめんうるさい!なに?謝らせようとしてんの?いい加減…」

舞は泣いた。初めて泣かした、舞。それから喧嘩は一回もしていない。

『どうした?ぼーっとしてないで行くよ、ゆう!』

舞から引っ張られ歩き出した。

< 16 / 25 >

この作品をシェア

pagetop