はじまりの合図

「私はただの友達のつもりだから、大丈夫だよっ」

理香子は安心したのか、私の背中わ押した。

『友達なら大丈夫やんな。いってこい、ほら』

有紗は私の背中を押して、玲央を指差した。

『仲良いみたいやーん。そのまま…』

「友達だってば!」

有紗は冗談が多い。そんな私達を物珍しそうに見る玲央。

「ごめん、話してた」

『…お前も噂、信じる?』

「え?」

『なんもない。俺もう帰るよ。明日な、じゃ』

玲央…。
段々通りすぎて行く背中を見つめた。やっぱり、会話聞こえてたかな…。

『帰ったん?こすいな』

後ろから理香子がため息混じりに言った。

「うわ、理香子!…そうだよね…」
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