永遠~時代を恋えて~
「息はしているし…
熱もなさそうだからとりあえずこのまま様子みるか。」

いっこうに起きる気配はなかった。

彼女の肩にはバッグがぶら下がっていた。

開けてみると一枚の紙と
携帯電話、財布、手帳が入っていた。

人のバッグ開けるのは気が引けた。
でも、このままほっとくわけにもいかず。
何か手掛かりになるもをと思い開けたのだ。

『瀬名 花蓮』

それがこの子の名前だった。

芸能人みたいな名前だ。

他に何かないかな…

剃刀が出てきた。

『…?』

よくみるとその子の手首は
リスカの跡でいっぱいだった。

左手だけでは足りなく
右手にも多数あった。
< 13 / 15 >

この作品をシェア

pagetop