【短編】Horoscope*Daring〜星占いの恋人〜
ムキになって抗議する琉聖君に、渡されて受け取ってはみたものの、何となく抵抗があったりもしてなかなか開くことが出来ずにいると、
「……ったく、いいから開いてみろって」
そう言われても、なかなか開ける内容じゃなさそうな……気がする!!
そんな私に、琉聖君は溜息を吐いて。
雑誌をペラペラと捲り始める。
「ほら、……ココ」
「こ、これって……!?」
開かれたページを見て、一瞬固まり、その内容に驚愕してしまう。
だって、そこには……
「『○×県No.1美少女』……なんだってよ?有坂湖都さんが」
「……………、」
ページの内容を大雑把に苦々しげに口にする琉聖君に、私は躊躇いしか生まれず絶句。
だけど、そこに写ってるのは紛れもなく私で。
「嘘、でしょ……?」
「残念ながら、本当。オレはコレ見て、アンタを知ったわけ。んで……」
そこで言葉を濁らせた琉聖君に、私は首を傾げて次の言葉を待つ。
「〜〜っ、だから!!気になってたんだよ、アンタが――湖都のことが!!」