勇者は僧侶のなんなのさ
追い掛けなくてはいけないと頭では分かっているが、体が反応しない。
戦意を完全に失って戦えるような状態ではなくなってしまったのだ。
いきなり素晴らしい物を見せられたのだから当然である。
後ろからシサの圧力を感じるが、今回は無視。
今は何をされても効かない、肉のカーテン状態だ。
「…………みっともない」
シサが隣に来て、ティッシュを渡してくれた。
鼻血が垂れ流しだったからである。
「鼻にティッシュを詰めても良い?」
「かまわない」
ティッシュをちぎって鼻に詰め込んだ。
これでとりあえず止血完了。
手鏡で確認すると、なんともマヌケな顔になっていた。
「シサ!」
期待を込めて呼んでみた。
シサは振り返る。
「怪我人の手当をするから手伝って」
「あ…………、うん」
せっかくボケたのに、全く通じなかった。
よくお笑いの本を読んでいるくせに、ギャグセンスが低いシサ。
この高度な鼻血芸が通じないとは、目が節穴に違いない。
「早く手伝って」
「はいはい」
いつか絶対に笑いと言うものを分からせてやると決意しながら、シサの手伝いをした。
戦意を完全に失って戦えるような状態ではなくなってしまったのだ。
いきなり素晴らしい物を見せられたのだから当然である。
後ろからシサの圧力を感じるが、今回は無視。
今は何をされても効かない、肉のカーテン状態だ。
「…………みっともない」
シサが隣に来て、ティッシュを渡してくれた。
鼻血が垂れ流しだったからである。
「鼻にティッシュを詰めても良い?」
「かまわない」
ティッシュをちぎって鼻に詰め込んだ。
これでとりあえず止血完了。
手鏡で確認すると、なんともマヌケな顔になっていた。
「シサ!」
期待を込めて呼んでみた。
シサは振り返る。
「怪我人の手当をするから手伝って」
「あ…………、うん」
せっかくボケたのに、全く通じなかった。
よくお笑いの本を読んでいるくせに、ギャグセンスが低いシサ。
この高度な鼻血芸が通じないとは、目が節穴に違いない。
「早く手伝って」
「はいはい」
いつか絶対に笑いと言うものを分からせてやると決意しながら、シサの手伝いをした。