勇者は僧侶のなんなのさ
「だけど、この力があるから今はこうしてお金を沢山貰って仕事できるし、仲間も出来た。こんな事をしたギルドのお偉いさんを許す気にはならないけど、恨んでいるという事は無いなぁ。もし恨んでいるなら、今ギルドの上へ行って殺してしまう事だって、この体ならできる。けど、今が楽しいし、環境なんていつでも変えられるから、このまま生きて行こうと思う」
「…………外に出たい」
ミュはすっと立ち上がり、有無を言わさずドアへ向かった。
ランスも立ち上がり、ミュの後に着いていく。
ミュはランスを睨みつけたがランスはニッと笑い、追い立てるように外へ出た。
「護衛かな?」
「多分」
「ランスの腕はもう大丈夫なの?」
「保障する」
「なんとなく、いつも通りに戻った気分だよ」
そういってシサに笑いかけたが、シサは勝手に部屋の本棚を漁りだした。
今のシサに話し掛けると、例外なく嫌な顔をされる。
暇なので窓の外を見ると、空は曇っていて太陽が見えなかった。
しかし、一カ所だけ強く発光してる雲があるので、あの奥に太陽があるのだろう。
「ミュはさ、生きていて楽しいのかな」
シサに聞いているのかどうか、自分でも分からなかった。
「…………外に出たい」
ミュはすっと立ち上がり、有無を言わさずドアへ向かった。
ランスも立ち上がり、ミュの後に着いていく。
ミュはランスを睨みつけたがランスはニッと笑い、追い立てるように外へ出た。
「護衛かな?」
「多分」
「ランスの腕はもう大丈夫なの?」
「保障する」
「なんとなく、いつも通りに戻った気分だよ」
そういってシサに笑いかけたが、シサは勝手に部屋の本棚を漁りだした。
今のシサに話し掛けると、例外なく嫌な顔をされる。
暇なので窓の外を見ると、空は曇っていて太陽が見えなかった。
しかし、一カ所だけ強く発光してる雲があるので、あの奥に太陽があるのだろう。
「ミュはさ、生きていて楽しいのかな」
シサに聞いているのかどうか、自分でも分からなかった。