*パパはヤンキー高校生*
"ガチャン"
「ちょっと刹那さん、強引ですよ?!ゴホッゴホッ!」
「病人は寝てろ」
家に着くなり、キッチンに向かった刹那さん。
「なんか作ってやっから、寝てろチビ」
「チビは余計です!」
(ハァ…なんかすごくだるい。私、こんなに熱出したことあったかな…)
部屋に向かう気にもなれず、私はソファーに転がった。
「バカかお前、部屋で寝ろ!部屋で」
「ウ~…いいでしょ刹那さん、だるいから歩きたくないんです~」
「ったく、お前どんだけ身体弱いんだよ」
「…あ…//」
「動くなチビ」
刹那さんは優しく、私のおでこに手を当てて、持ってきた氷枕を敷いてくれた。
ほんの一瞬だったけど、先輩に触られた時とは違うドキドキがあって…なんだろう…。
温かい感じ。
すごく…落ち着く…。
「熱とか出されちゃ、俺が困るんだよ。お前は大事な………」
刹那さん…今何か言った…?
あ~…ダメだ。
まぶたがもたない。
ここで私の記憶は途切れた。