*パパはヤンキー高校生*
「…ん~…」
私が目を覚ましたのは、なぜか部屋の中だった。
「あれ…私確か…ソファーで…」
まさか…。
"コンコン"
「起きてるか?入るぞー」
「ちょ、ちょ…まっ」
いつもながら、人に返事は聞かずにドアを開ける刹那さん。
「なんだ、起きてたのか?なら起きてるくらい言えよ」
「刹那が返事を聞かず開けるからじゃないですか?!私が返事するまで開けないで下さいって、毎回言ってますよね!?」
「はいはい。それより、もう5時だぞ?早くメシ食って薬飲め」
「まったく…無視ですか」
私はリビングに向かう為にベッドから起き上がった。
「何してんだ?ここで食え。ほらよ」
「え?」
刹那さんが差し出したのは、湯気が出てて温かそうなおかゆだった。
「起きてなかったら無理やり起こして食わしてやろうと思ったんだけど、タイミングいいなお前」
「無理矢理って…(汗)」
「熱はどうだ?」
「……!!!!ちょ、刹那さん…///」
ひんやりとした刹那さんの手が、優しく私のおでこに触れた。
「まだちょっと熱いな…」
ふと、あの言葉が頭の中に思い浮かんだ。