I -私-
「これは??」



と私が尋ねると、麗華ちゃんは何も答えず、ただ開ける様に促す。




封筒を開き、中から3枚程の手紙を取り出す。



しばらく黙って美月とその手紙を読む。



長い沈黙の中ようやく麗華ちゃんが声を発した。



「それが何か、分かった??」



「うん。」




それは彩子ちゃんの‘遺書’であった。



行方不明とされていた、彩子ちゃんは・・・死んでいたのだ。
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